【10年愛してくれた君へ
春兄、誕生日プレゼントとお手紙ありがとう。
すっごくすっごく嬉しかった!!
春兄はいつも私のことを考えてくれて、喜ばせようとしてくれて、いつもいつも、感謝の気持ちでいっぱいです。
私にとって春兄は、昔からお兄ちゃんみたいな存在で、何でも相談できるし頼り甲斐があるし、本当に心から信頼しているの。
だけど、そんな私の気持ちが春兄を悲しませちゃったりしていたことも事実で。
それに気づくことができなかった自分が悔しいと思った。
春兄の優しさに甘えっぱなしで、春兄自身が安心できる環境を作ってあげられなかったこと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
でも、謝るのはここまでにします。
ここからは、私が春兄に伝えたい本当の気持ちを書きます。
私ね、春兄のことが大好き。
もちろん昔から大好きだったよ?
でも当時は幼馴染として、家族同然の存在だった春兄が大好きだった。
今の"大好き"の意味を伝えたら、多分春兄はびっくりすると思うんだ。
だって、春兄はまだ、私と河西くんが付き合っていると思っているから。
実はね、最近別れたの。
理由は、河西くんが私の"本当の気持ち"に気づいちゃったから。
…この意味わかる?え、もったいぶるなって?
はい、分かりました。
では、次の言葉をよーく見てね?
私は、男の人として、春兄のことが大好きです。
私の中で春兄は特別な存在です。
10年思い続けてくれた春兄に、10年経ってやっと自分の気持ちに気づいた私なんて、側にいる資格ないと思うけど、でもこれが本音です。
10年も好きでいてくれてありがとう。
私にとっての"お兄ちゃん"に頑張って戻る必要なんてないよ。
だって、私も大好きなんだから。
春兄が目覚めた時、春兄が褒めてくれる私の笑顔を見せられるように、春兄の意識が戻ると信じて毎日頑張るね!
ありがとう、大好きだよ!春兄!!
藍】



