家に着いて携帯を開くと、春兄からメッセージが届いていた。
【パーカーありがとうな!ソフト頑張れよ】
律儀だなぁ春兄。わざわざお礼のメッセージを送ってくるなんて。そんなところも尊敬できる部分だ。
【もう忘れ物しちゃダメだよ!笑
ありがとう!頑張るね!!】
そう返事を送ったと同時に別のメッセージが届いた。開いてみると…
「あ、河西くんだ」
あの後私と充希は河西くんと連絡先を交換したのだ。
【よ!河西です。
これからよろしくな〜】
何とも単調な文書だった。
ま、男子ってそういうもんだよね。
【鵜崎です。こちらこそ宜しくね〜!
そう言えば、春兄がキャッチボールしようって言ってくれて】
【合宿のこと知ってるんだ?】
【うん!でもやっぱり就活生だから、さすがに断った!】
【就活生なのか!そりゃ忙しそうだな】
他愛のないやりとりが続く。その後私は春兄とのことを河西くんに永遠と語り続けた。
いつから知り合って、どんな人で…
春兄の良さを分かってもらいたい!
自慢のできる幼馴染なんだ!って伝えたくて。
【会ってみたいな〜、その、春兄さんに】
【今度うち来なよ!春兄の家近いから紹介する!】
【なんか恥ずかしいな〜、鵜崎の兄さんに紹介される彼氏みたい笑】
かかかかか彼氏!?
突然の事で指が止まる。
っていうかドキドキしてきた….
どう返そうかと迷っていると、河西くんから新しいメッセージが入った。
【ごめん、冗談だから笑】
うん、だよね、分かってる。
【びっくりしたよー!笑】
【鵜崎って素直だな】
そうかな?あんなこと言われたら誰でもびっくりするよね。
これだから恋愛慣れしてない私は…
なんか、明日学校で顔合わせるの少し恥ずかしいな。
別に気にすることじゃないんだろうけど。



