南からまさかと思うような連絡が入ったのは、それから間もない時だった。
【私のクラスに春人の幼馴染の子がいるわ】
…嘘だろ。何クラスもある中から、どうして藍のクラスを任されるんだ。俺にとっては悪い運だ。
【藍には何も変なこと言うなよ?】
俺が隠して来た過去を話されたら、藍に幻滅されてしまう。
当時南に振り回されていたと言っても、それは俺の責任でもあった。
藍にとって理想の"春兄"であるために、藍には知られたくないことがたくさんあるんだ。
【あら、変なことって?】
【俺らが付き合っていた時のこと、詳しく話したりするなって意味】
前に藍が俺たちの関係を深く聞いて来たことがある。つまり、少なくとも気になってはいるということだ。
藍のことだから、直接南に聞いたりする可能性もある。しかし、南の口からそれを語られなければ、藍に知られることはないのだ。
【その頼み聞いてあげるから、私にも協力してよ】
またそれか。何度も断っているはずだ。だけど…何を仕出かすかわからない。
自分を守るため、南の要件を飲むことにした。
本当にダメな人間だ…俺は。
【私のクラスに春人の幼馴染の子がいるわ】
…嘘だろ。何クラスもある中から、どうして藍のクラスを任されるんだ。俺にとっては悪い運だ。
【藍には何も変なこと言うなよ?】
俺が隠して来た過去を話されたら、藍に幻滅されてしまう。
当時南に振り回されていたと言っても、それは俺の責任でもあった。
藍にとって理想の"春兄"であるために、藍には知られたくないことがたくさんあるんだ。
【あら、変なことって?】
【俺らが付き合っていた時のこと、詳しく話したりするなって意味】
前に藍が俺たちの関係を深く聞いて来たことがある。つまり、少なくとも気になってはいるということだ。
藍のことだから、直接南に聞いたりする可能性もある。しかし、南の口からそれを語られなければ、藍に知られることはないのだ。
【その頼み聞いてあげるから、私にも協力してよ】
またそれか。何度も断っているはずだ。だけど…何を仕出かすかわからない。
自分を守るため、南の要件を飲むことにした。
本当にダメな人間だ…俺は。



