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「はぁー…」
「おい竹内〜お前溜息何回つくんだよ」
短期間に様々なことが起こりすぎて、気持ちがついていかない。
4年になり、授業もかなり減ったが、卒業単位を取得するために大学へ行く。
1年の頃なんて毎日朝から通っていたのに、今は午後の授業のみ。
今1年みたいな学校生活を送れと言われたら、丁重に断るだろう。
「俺も色々あるんだよ」
「何だよ、ラブの話?」
隣で講義を受ける俺の友達の木下は、サークルも同じで1年の時からよく共に行動している。
「てか、お前ペンケース替えたのな。相変わらずセンスいいなーお前」
木下はペンケースを手に取りまじまじと見つめる。
「あーこれ俺が選んだんじゃなくて…」
「わかった!!例の幼馴染の子だろ!!」
木下は藍のことを知っている…存在だけ。
無意識に俺が話しているらしい。
そして、藍が好きだということも、知っている。
「その顔は、図星だな?もう告っちまえばいいのにさ〜」
「そういうわけにもいかないんだよ」
そんなことしたら、藍が困る。
特に今なんて他に好きなやつがいるのに。
あんな別れ方をしてしまい、連絡も取りづらい。かなり小心者だ。



