呆れて席を立ち上がる。
伝票を持ってレジに向かい、会計を済ませた。
店を出て足早にそこから去ろうとするが、後をついてくる南。
「春人!…ねぇ春人ってば!」
だいたい俺が甘やかしすぎたんだ。
当時、もっと厳しくしていれば、こうして俺に頼ることはなかったはずだ。
そう、もっと厳しく…
できたのか?俺は。
南のことを無視してそのまま歩き続けるが、彼女は諦めようとはしなかった。
「春人!迷惑なのはわかってる!でも今回だけだから、今回協力してくれればいいから!だからっ…」
ついに俺の中で何かがプツンと切れる。
人がいることなどお構いなしに怒鳴ってしまった。
「いつもお前はそうやって、人のこと振り回して」
南は少し怯むが、怖気付くことなく言い返してくる。
「ちょっと協力してって言ってるだけじゃない!昔はすぐ何でもしてくれたのに、どうしちゃったのよ」
何だよそれ。
まるで断っている俺がおかしいみたいだ。
「お前のそういう我儘なところに疲れたんだ。もう俺に関わらないでくれ」
そう言い捨て、別方向へ歩き出す。
「ちょっと春人!待ってよ!」
それでも尚、南は後を追ってくる。
いい加減にしてくれって。
結局その日は南を納得させて帰らせた。
まさかあの場面を藍に見られていたなんて、その時は気がつかなかった…
伝票を持ってレジに向かい、会計を済ませた。
店を出て足早にそこから去ろうとするが、後をついてくる南。
「春人!…ねぇ春人ってば!」
だいたい俺が甘やかしすぎたんだ。
当時、もっと厳しくしていれば、こうして俺に頼ることはなかったはずだ。
そう、もっと厳しく…
できたのか?俺は。
南のことを無視してそのまま歩き続けるが、彼女は諦めようとはしなかった。
「春人!迷惑なのはわかってる!でも今回だけだから、今回協力してくれればいいから!だからっ…」
ついに俺の中で何かがプツンと切れる。
人がいることなどお構いなしに怒鳴ってしまった。
「いつもお前はそうやって、人のこと振り回して」
南は少し怯むが、怖気付くことなく言い返してくる。
「ちょっと協力してって言ってるだけじゃない!昔はすぐ何でもしてくれたのに、どうしちゃったのよ」
何だよそれ。
まるで断っている俺がおかしいみたいだ。
「お前のそういう我儘なところに疲れたんだ。もう俺に関わらないでくれ」
そう言い捨て、別方向へ歩き出す。
「ちょっと春人!待ってよ!」
それでも尚、南は後を追ってくる。
いい加減にしてくれって。
結局その日は南を納得させて帰らせた。
まさかあの場面を藍に見られていたなんて、その時は気がつかなかった…



