〇〇公園までは、歩いて7分から10分。






少し遠いけど、家の近くっていうのだけは嫌だったから。







そろそろ公園に着きそうなぐらいの時に、着信音が鳴った。




─着信─
よし君






「はい‥‥」



「もしもしぃ?ちょっと後ろ見て〜っ」





‥‥‥何?




プップー!



車のクラクションが鳴る。





あぁ、よし君の車じゃん。



車に駆け寄り、運転席の窓を叩く。





窓が開いて、よし君が顔を出す。





「よぉ、かなちゃん。まぁ乗りなよっ!」



「ありがとっ」