「ん・・・??」
「お、やっと目が覚めたか?」
「あれ?」
あたしはいつの間にか
幹斗の膝の上で
寝てしまっていた。
「あ、ごめん。」
「別に?お前頭軽いけど大丈夫??」
「うるさい。」
幹斗は急に
まじめな顔になった。
「大丈夫か?」
「大丈夫ですーーーーー!」
「バカッ・・・頭じゃなくて。」
「・・・。」
そうお母さんは
あたしが知らない男の人と
きっと付き合ってる。
あたしは
お母さんと付き合ってる人に
ダイスキなお母さんを
とられちゃう気がして・・・
寂しかった。
「あのね、お母さんの人生はお母さんが決めるんだよ。」
あたしは
落ち着いて
そう考えた。
いや、そう自分に
言い聞かせた。

