「どこか行きたい所はあるか?」
幹斗はあたしの
顔を伺いながら
聞いてきた。
「ない・・・。」
「じゃ俺の家でいいか?」
「うん・・・・・・」
すると
車はゆっくり走り出して
幹斗の家に向かった。
その間幹斗はずっと
手を繋いでいてくれて
あたしがなるべく
不安にならないように
してくれた。
しばらくすると
幹斗の家に着いた。
部屋に入ると幹斗はまず、
水をコップに水を入れてきてくれた。
「とりあえず飲んんどけ。」
「ありがとう。」
幹斗が入れてきてくれた水は
冷たくておいしかった。
「おいしい。」
「まぁな。俺の優しさが入ってるから。」
「はいはい。」
幹斗はあたしが落ち込んだ時とか
ちょっとカッコつけて
笑わそうとしてくれる。
それが幹斗なりの
愛してるのサインでもある・・・。

