「もしもし?」
「優か。俺が帰ってきたら出かけるから準備しとけな。
服は俺が用意するからとりあえず風呂でも入っとけ。」
「分かったぁ。」
「俺は多分、12時ぐらいに帰って来るから。」
「うん。」
「じゃ、仕事するな。」
「頑張ってね。」
電話の声はいつもの幹斗だった。
あたしはホッとすると
でかける準備を始めた。
お風呂に入って幹斗と同じ
シャンプーを使う・・・。
幹斗と同じ香りって幸せ・・・。
出ると髪を乾かして
髪型を整えた。
ケイタイで時間を確認すると
まだ11時で
あと1時間あった・・・。
「ヒマ・・・」
リビングに行って
テレビをつけた。
するとテレビの横に
写真が飾ってあるのに気づいた・・・。
「これって翔太とアヤカとあたし・・・?」
見ると
今年の夏3人で海にいった時の
写真だった。
多分翔太さんが
幹斗にあげたんだろうけど
いつあげたんだろう・・・?
あたしは不思議に思って
翔太さんに電話してみた。

