このメールを
返してやる事が
優にとっていいのか…


優のメールを
思い出す…。


忘れて欲しいなら…


本当は忘れて欲しくない。
だけど優の中から
俺がいなくなれば
優は普通に
いい恋愛ができる。

俺はあきを
幸せにしなくちゃいけない…
まだ優は若いから
周りの人に支えて
もらって潰れないだろう。

ごめんな…優…。




「ごめん…ッ……」



俺はケイタイを閉じた。
そして静かに
月明りに包まれながら
泣いた…。


こんなに
泣き虫だったけ俺…。


でも
優には負けるよな……。


思ってもない
言葉を優にぶつけるより
何も言わず
自然に消えてく方が
優にとって
少しでもいいと思った。