「華乃!」

「は、はいっ!」


いきなりわたしの方を向く龍成。


な、なんですか?!意味がわからなすぎて怖いっ!


「お前の旦那になる男は相当レベルが高い。こんな素晴らしい男、他にはいない。だがしかし、独占欲も非常に高い。でもその嫉妬深さも気にならないくらいのいい男だ。許容範囲内だろ?」

「……はい?」


すみません、なにもかもに疑問を感じるのですが。


「帰るぞ」

「…あ、はい」

「固まってないで鍵開けろよ」

「あ、はい」


いびつな動きで車の鍵を開ける。

ドアを開け乗り込む直前、龍成はまた崇憲に視線を戻した。