突然華乃が言い出したせいか、それとも華乃の言葉のせいか。


「…寝言か?つーか、それシラフの時に言えよ」

「言えるわけないじゃーん。言ったら夢がさめちゃう」

「は?」


…これが寝言だったら恐ろしいな。


「好きって言った時のりゅーせーの反応が怖いんだ。りゅーせーがわたしを愛してるなんてわたしにとって夢みたいなことで、りゅーせーがわたしを好きな魔法がいつとけるかいつも不安なの。いつわたしに冷たくなるかいつも不安なの。だからいつ言われてもいいように心の準備は常にしてる。でも今は夢の中だから言えるの。りゅーせー大好きだよー。ふふ」


──。


「──馬鹿、ただ酔ってるだけだっつーの」

「……」

「おい、嘘だろ。マジで寝言か?」

「……」

「…マジかよ」