離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】

「あ、そーですかー。ではお二人の邪魔にならないように退散しますわ。華乃ちゃん、行きますよ」

「え」


龍成が体の向きを180度変えて歩き出す。

わたしはどうしたものかと首をふりふりしてしまう。


「じゃあな!」

「華乃ちゃん、またね!」

「あっ、はい!また!」


奏くんと星ちゃんがにこやかに手を振り、反対方向に進んでいった。

のを確認して振り向き、龍成の後を追いかけた。


「ちょっと!なんなの!」


酔ってる女の子を置いて先に言っちゃうなんて!


「なにが?」

「なにがじゃなくて…!」


言い掛けた時、龍成は自然にわたしの手を掴み、指を絡めた。


それだけで胸が嬉しそうに疼く。


「違う店で飲むぞ。そこまで酔ってないだろ?」

「え?どうして…」


わたしが酔ったからお開きにするって言ったのは龍成なのに…。