永遠に続く幸せなんてない。死にたくなるような残酷な未来が待っているかもしれない。

でも龍成と一緒なら、それだけでわたしは幸せだと、胸を張って言えるから。


愛しい人と結婚できたわたしは、誰に何と言われようと幸せ者だ。




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「これ、何の匂い?」


胸やけのような感覚で目が覚め、寝起きは最悪。

その上リビングに向かうと、更に吐き気を催すこの匂い。


「おはよ。何って、朝飯」


だるくて中々起きれずにいたら、先に起きていた龍成がご飯を用意してくれているらしい。

にしても、何かの嫌がらせのつもりか?ほんとに吐きそう……。


「おはよ。何作ってるの?」

「まだ。今からだから飯が炊けただけ」

「え……」