「もう寝よっか」


夕食を食べたあと、わたしも龍成もシャワーを浴びて、テレビで流れている少し古い映画を見てまったりしていた。


その映画が終わり、そこまで眠くはないけどベッドに横になりたくなった。

体の調子は至って普通で、きっと薬が効いているからなんだと思う。


「ん。じゃ、おやすみ」


ソファーから立ち上がったわたしに目も向けず、龍成はテレビを見ていた。


「龍成はまだ寝ないの?」

「寝るよ」

「…じゃあテレビ消すよ」

「まだいい」

「寝るんじゃないの?」

「俺はここで寝るから」


……え。


「…なんで?」