椿木 凛(つばき りん)。椿木 漸(つばき ぜん)。
一卵性双生児であるふたりの男の子は、碧羽と家が隣同士ということもあり、物心がつくまえから兄妹のように育った。
母親が、フランス人の父を持つハーフで、よって双子はクォーターである。
ともに色素が薄く、ふわり柔らかな亜麻色の髪と、緑がかった榛色の瞳が美しい、ビスクドールのような白皙の美少年である。
そんな彼らは、いつも碧羽のそばから離れず、まるで姫を守る騎士のようであった。
だが、碧羽も類まれなる美貌の持ち主で、この三人が寄れば、自ずと他の視線を集めるのは致し方ない。
碧羽の顔立ちは、母にそっくりである。
癖のない、細く真っすぐな髪は、黒檀のように艶を帯びた黒髪。
美しいラインを描く柳眉と、長いまつ毛に縁取られた黒真珠の瞳。細い鼻梁とぽってり婀娜やかな口唇。
透き通るような白い肌に、紅がさす薔薇の頬。小作りな瓜実顔は、作り物のような感じさえする。
幼い頃から、三人はいつも寄り添い育った。碧羽がなにかをすると、双子が其れに倣う。
おやつを食べるのも、昼寝をするのも、お風呂に入るのも三人はいつも一緒であったのだ。

