「ここの式がな…」 ドキドキドキドキ。 わたしなんでこんなにドキドキしてるんだろう。心臓の動きがやたらと早い。 ノートじゃなく 気づいたら片岡くんばかり見ていた。 「聞いてる?大原?」 「き、聞いてる!!」 わたし今どんな顔してるんだろう。 変な顔なってないかな、どうしちゃったんだろうわたし。 「またわかんなかったら聞いて、俺算数得意だから。」 「あ、ありがとう。」