「俺本気なんだ。莉子のこと。 いずれかは結婚したいって思ってる。 …だから結婚前提に考えて一緒に暮らさないか?」 一緒に…暮らす… 結婚前提に… びっくりした。そこまで考えてくれてるなんて思ってなくて… 驚いて言葉が出なくて。 蒼くんはわたしをぎゅっと抱きしめた。 「返事は急がなくていい。 少し考えてくれる?」 「うん。わかったよ。」 蒼くんの優しい体温が伝わってくる。 蒼くんはわたしを幸せにしてくれようとしている。 その気持ちがすごくすごく嬉しかった。