わたしのいちばんすきなひと。





リビングへ行くとお父さんがソファに座って新聞を読んでいた。



「父さん、莉子だよ。」


翔くんがそう言うとお父さんはわたしのほうを向いて優しく笑ってくれた。



その笑顔が翔くんにとても似ていた。



「いらっしゃい、莉子ちゃん。いつも翔と仲良くしてくれてありがとう。」


声は翔くんより低くてでもやっぱりどこか似ていてもっと翔くんが大人になったらこんな感じになるのかなと考えてしまった。




「いいえ!こちらこそ!
大原莉子と言います。よろしくお願いします。
あの、これよかったら…」


緊張しつつも挨拶をし、持ってきた手土産を渡した。