「ごめんな。 突然決まったんだ、引っ越し。 好きだって言おうかと最後の最後まで悩んで、でも好きなの俺だけだろうなって。 莉子ともみんなともさよならするの悲しくて何も言わなくて引っ越したんだ。」 少し悲しそうな顔をした翔くん。 「わたし寂しかったよ。 何も言わなくて引っ越したの。 中学一緒だって思ってたらいなかったんだもん…」 「言うべきだったな、ごめんな。」 でもいいんだ。 あの頃は辛かったけど 今こうして会えて気持ち言えたから 好きだったって言ってくれたから。