「莉子なんか変わったな。」


「そりゃあ変わるよ!だって6年経ったんだよ!」


久しぶりの翔くんとの会話。
懐かしくて嬉しかった。

昔の甘酸っぱい記憶と初めて恋した時の記憶を思い出した。



「あはは、そうだよな。
莉子何してたの?」


「買い物!12月だし手帳買おうと思って!
あと本も読みたいなと思って見てたの!」


「そっか。俺も本買おうと思って来たんだ。」


翔くんは数冊の本を持っていた。

わたしたちは再び目を合わせ
すこし無言の時間が続いた。


ドキドキと胸が高鳴るのがわかった。
昔抱いていた恋心が少し思い出された。


ここでさよならしたら
もう会えないのかな…


少し寂しい気持ちが生まれた。