「え…?翔…くん…?」


すらっと背が高く、整った顔。

この近くの高校の制服を着てる彼は


翔くんだった。



大人になって変わっていたけれどどこか昔の面影が残っていて

翔くんだとすぐにわかった。



「莉子久しぶりだな。
元気だったか?小学校の卒業式のときが最後だったから6年ぶりくらいか…」


声変わりしたのだろうか。

少し声が低くなっていた。