1位のところにわたしの好きな作家さんの新作が置いてあった。 これ読んでみようかなとその小説に手を伸ばしたときだった。 隣にいた男の人もその小説に手を伸ばしていて ちょうど手が当たったのだ。 「あ、すいません!」 わたしは謝り、隣の男の人の顔を見た。 「いえいえ、こちらこそ…」 そう言ってきたのは 「え…?もしかして…莉子…?」