「柊聖ってば、なんの手紙探してたの?」 トコトコと、俺のそばに来た琉心。 琉心からはほんのり甘い香りがする。 「え、いや……母さんがさ今度ある体験学習の手紙出しとけって言われてさ」 「あー、あの手紙なら琉心が出しておいたよ?」 「……え、」 「んー?どうしたの?」 琉心も、まさか……見たのか……? いや、まさかな……。