「そりゃあ……まあ、お前とは違って一途なので」


「は?俺の方が一途だから」




あいつしか見てないから。


「どーだか。

お前、荒れてたじゃん。

……中3の時」




「ははっ、もうそれは忘れたい過去だわ」



「それだけお前はおちゃらけてたんだよ」


「うっせーよ」




確かに、俺は、荒れてたけれど……いや、荒れてた。


そのせいで、琉心にもうんと迷惑かけたし。



まじで、消したい過去。



と、言っても去年の話だけど。



あいつは、今……



俺とは違う道を歩いている。




もし、俺とあいつが運命で結ばれてるのであれば……また、会えるはず。



このまま……会えなければ俺達は……結ばれてはいけない関係……となってしまうのだ。




でも、俺はあいつと結ばれていてほしい。




俺が、生まれて初めて……あいつを……あいつだけを愛したのだから。