女の子の甲高い声が聞こえる。


「朝から人気だな」


「うっせ、夏樹。」


「柊聖くーーん!おはよう!」


「清水くん!!!おはよう!!会いたかった〜♡」

「柊聖きゅん!愛華、ずっと会いたかったのぉ♡♡」



俺のことをよく囲む女子グループ。



ずっと、囲むから名前も覚えてしまった。


高校入学してすぐに俺を囲み始めたんだぞ?


嫌でも覚えてしまう。



そのグループの中でもリーダー格の愛華は、かなりのハデハデなやつ。


スカートは、めっちゃ短いし。パンツが見えるくらい短いスカート。


絶対に盗撮されんだろ。


なんて、思う。


そして、愛華の取り巻きの1人、俺のことを“柊聖くん”と呼ぶのは陽葵(ひまり)。


陽葵は、中学時代から知っていた。


……陽葵は、小、中学生の時、琉心と良くいた。


しかし、高校生になってクラスが離れてから陽葵は愛華とつるむようになった。



そしてもう1人。俺のことを“清水くん”と呼ぶのは優生(やよい)。


優生は、愛華と同じくスカートがとにかく短い。


そして、優生は髪の毛を染めている。