ワン、ツー、さん、し!


心音「あ、先輩

あと2人というのは?」

早紀「21のやつら

野島先生…分かるかな?

生徒指導部の」

宇都目「出たよ野島」

先生がめんどくさそうに言う

心音「え?」

宇都目「話だしたら長いんだよ

あの先生」

心音「へー…」

早紀「だから、まだ来ません」

宇都目「12は矢島先生だから遅いよな

紅音と巡は?」

心音「遅刻者指導です」

宇都目「あれ?巡も?」

心音「学習委員会…だっけ?」

宇都目「了解っと…



早紀は楽器たことあるか?」

早紀「トロンボーンを」

宇都目「おっ

金管楽器一人目ゲットだな」

心音「ゲットー!です」

早紀「え、まだ入るとは」

宇都目「ん?

逃がさないからな

絶対に」

早紀「え…」

宇都目「うーん…

少し話すか


お前さ、他のやつもだけど

なんで古典担当なのに吹部にいるんだ?

って思っただろ」

先生はピアノの椅子に座り

2人は一番前の席にいる

心音「思いました」

宇都目「俺、教師になって

まだ10年経つか経たないかなんだ」

心音「それが?」

宇都目「大学に二回行ったんだよ」

早紀「え。

高校留年じゃないんですか?」

宇都目「おい。」

心音「なんでですか?」

早紀「宇都目先生って元ヤンなんだって」

宇都目「いやいや、

そこら辺フラフラしてただけだし」

心音「???」