ワン、ツー、さん、し!


柊人「昔は何とも思わなかったんだけど

中学になる前くらいから

たくさんの目が怖くて…」

恵「へー…

あのさ、今の聞いたくせに

言えることではないけど


吹奏楽部やってみない?」

柊人「吹奏楽?」

恵「楽器を手に取って

音楽をするの」

柊人「分かるんだけど…

僕はもう…」

恵「もう?」

柊人「昔ちょっとね」

恵「習い事?

指長くて綺麗だし…ピアノとか?」

柊人「…


ぼ、僕もう帰る」

急いで教室を出ようとする

心音「ふぎゃっ」

心音とぶつかる

柊人「あ、ごめんなさい」

心音「大丈夫!

私もごめんね

恵くんいますか?」

柊人「けい?…あぁ。

そこに」

恵「二人共大丈夫?

とくにちっさい子」

心音「むっ

ちっさいって失礼!

高橋心音だよ

名前わかんないなら言ってよ」

恵「ご、ごめんね(^^;)」