そしてまた二階から鴉が飛び降りた




すっと静かに舞い降りたのは




天宮 令




そのまま動かない立花の元へと行き




足で彼の顔を踏み潰した




彼女は無表情で踏み続ける




立花はまったく動かない、いや動けないんだ




「てめぇもういっぺん言ってみろ、次は殺すぞ」




そう言うと彼女は澄ました顔で



己のバイクに跨り走り去った