それからばばあは客から貰った黒のベンツで




仕事場に向かった




「私達も帰るか」




病院から家まで約二十分




賑やかな繁華街近くにある二十階建てマンション




ここが私達の家




バイクをいつもの場所に停め、壱太と手を繋いで歩く




『おかえりなさいませ。天宮様』




それに軽く会釈してエレベーターに乗り込む




御察しの通りここは高級マンション




”二十階、二十階で御座います”




アナウンスが鳴り扉が開く



そこにはまた扉があり、カードキーを入れると



ガチャッ と鍵が開いた



ワンフロア丸々私達の家



間取りは4LDK