「ふぅ…」
暗闇の中に白い髪の少年がため息をつきながら出てきた。後ろにはたくさんの“ビースト”と呼ばれる魔物達が倒れている。
「いや〜、ここも悪くなったもんだな!龍!」
龍と呼ばれた白い髪の少年は黒い手袋をつけた。隣には赤い体に黒いツノと羽、そして槍のような尻尾を持った悪魔が飛んでいる。その姿は小さなドラゴンのようだ。
「そういえば、お前を変えてくれた子が住んでるんだろ?どうしてんのかな?」
「…さぁな。」
悪魔は振り向いてビースト達を見た。
「生きてるといいな。」
悪魔は少し笑った。
「…そうだな…。」
2人は再び暗闇へと消えていった。