「ふーん。なんだつまんねーの」 そのまま受け入れた朝日に胸をなで下ろす。 「ごめん……」 口を尖らす彼に謝る。 少しかわいいと思ってしまった。 そして、胸がチクリとした。それは罪悪感から。 早くここから去ろうと席を立つとまた私を呼んだ。 振り向くと、 朝日は私を指で差していた。 それに首を傾げる。 「ほんとは持ってるっしょ?」 「ハ?」 驚きすぎて口が塞がらない。 なに、言ってんの!? まさか、うそ、バレた……?