翌日、教室に入っていくと、案の定
周りがウザかった。
いや、特に女子が。
「ねぇねぇ! 雪斗君って、桜木先輩と付き合ってるの!?」
「桜木先輩と昨日、手を繋いで歩いてたって!」
桜木、というのは楓佳の名字。
女子ってのは、ほんと恋愛沙汰にウザすぎる。
楓佳のあの落ち着き様は特殊なのか、とも思わせる程に。
「……退いて」
「え~? 桜木先輩って、2年D組の?」
「いいから退けって言ってるだろ」
俺の言葉も聞かず、次々と集まって野次馬共。
もしかしたら、楓佳も今こんな目にあっているのだろうか。
だとしたら、少し悪い事をしちまったな。
「雪斗君、絶対嘘でしょ? ね?」
「だとしたら、何……? あんたらうぜぇよ。そんなに人の噂に入り込みたいわけ?
てか、さっきから退いてって言ってるよな? いい加減にしろよ」
いつもよりも低いトーンでそう言うと、
女子共は謝りながら去っていった。
「クラス1のイケメン君は大変ですなぁ?な。雪斗くぅん」
最後の部分を女子みたく高温に、
俺に近寄ってくる悠介。
「……キモい」
「第一声がキモいって……」
「俺はほんとの事言ってるだけだけど」
周りがウザかった。
いや、特に女子が。
「ねぇねぇ! 雪斗君って、桜木先輩と付き合ってるの!?」
「桜木先輩と昨日、手を繋いで歩いてたって!」
桜木、というのは楓佳の名字。
女子ってのは、ほんと恋愛沙汰にウザすぎる。
楓佳のあの落ち着き様は特殊なのか、とも思わせる程に。
「……退いて」
「え~? 桜木先輩って、2年D組の?」
「いいから退けって言ってるだろ」
俺の言葉も聞かず、次々と集まって野次馬共。
もしかしたら、楓佳も今こんな目にあっているのだろうか。
だとしたら、少し悪い事をしちまったな。
「雪斗君、絶対嘘でしょ? ね?」
「だとしたら、何……? あんたらうぜぇよ。そんなに人の噂に入り込みたいわけ?
てか、さっきから退いてって言ってるよな? いい加減にしろよ」
いつもよりも低いトーンでそう言うと、
女子共は謝りながら去っていった。
「クラス1のイケメン君は大変ですなぁ?な。雪斗くぅん」
最後の部分を女子みたく高温に、
俺に近寄ってくる悠介。
「……キモい」
「第一声がキモいって……」
「俺はほんとの事言ってるだけだけど」
