目が覚めたら朝になっていた。

体は軽くなって、喉の痛みも治まっていた。

「あいか、おはよ。具合どうだ?」

「ゆーちゃん、もう大分良くなったよ。ほんとにありがとう。今度なにかお礼するね。」

「じゃ、俺が体調崩したら看病しろよ」

「そんなの、お礼じゃなくてもやってあげるよ」

にこって笑ったら、ゆーちゃんはふわっと笑って、私の頭に手を置いた。

「あいかが元気になって安心した。
昨日はほんとに心配したんだからな。お前、泣くし。」

「ご、ごめんねっ」

「遊園地、行けなかったけど、絶対行こうな。」

「うんっ」

私のゆーちゃんは、たまにイジワルだけど、ほんとに優しい。わたし、今世界一幸せな女の子かもしれないな。




「ありがとう、ゆーちゃん」





…………………………fin