ある日の放課後。


私はいつも通り、俊と一緒に帰っていた。


「今日ね〜、怜と話してたらね〜光くんが珍しく嫉妬してたの!!『西野は怜を独占しすぎ』って!!」



「へ〜、あの光が?」



「そうなの!その言葉に怜はほんのり顔を赤くするしさ〜、本当にラブラブだよね!」



いつもと同じように手を繋ぎ、くだらない会話で盛り上がる。



あの時の怜、可愛かったな〜。


恋する乙女って感じの顔で。


私も俊といる時、あんなふうな顔をしてるのかな?


チラッと俊を見ると、目が合った。



「どうかした?」