「愛は、料理上手いんだからさ、私と同じもの作らなくていいのに」 「いーのいーの! それに、難しいチョコを作るより、簡単だけど愛情たっぷりのチョコを作った方が喜んでくれる気がするの」 きっとそう。 俊は、私があげるものならなんでも喜んでくれる。 そんな俊が大好きなの。 「ふーん」 怜はニヤニヤとしながら私を見つめる。 な、なによ。 その顔は!