乾いた音が屋上に響き渡る。
不意を突かれたセンパイがびっくりしたように目を見開いた。
あ、あたし何やってんのー!
自分のしたことに気付き、大慌て。
「ご、ごめんなさいーーっ‼︎」
そして、パニック状態のままとりあえず謝ると、そのまま屋上から逃げ出してしまった。
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「ふーん……俺を拒むとか、相変わらず面白い子。
小春…また会えたね」
「……そーれで逃げてきたワケね」
親友の智花は呆れたようにため息を着いた。
教室に戻ると、あたしは智花に屋上の出来事を全て話した。
……告白が成功したところまではよかったんだけど、話を全て聞くなりこの通りご立腹だ。
「だ、だってさぁ……」
「だっても何にもない!あんたからセンパイに告白したんでしょ⁉︎なーにがごめんなさい、よ!
それにビンタとか!いくらなんでもありえないわ!」
だってビックリしたんだもん……
キスなんておろか、手をつないだこともないんだから……
でも、そんな言い訳、智花に言ってもムダだろう。
それにいくらなんでも……さすがにビンタは……
「あんた、センパイのこと好きなんじゃなかったの?」
「センパイのことは大好きだよ!でも急にまさかキスされそうになるとは思わなかったんだもん!」
ムッとしたせいでつい大声が出てしまった。
大声でキスなどと言ってしまったあたしに智花が「シーッ」と注意する。
……センパイのことは好き。
それだけはたしかだ。
あの日初めて会って以来、あたしはずっと恋している。
でも、いくらずっと好きな人といっても、突然のキスは頭がついていかなかった。
だから、とっさに……

