恥ずかしすぎて彼の顔が見れない……



あたしは彼の顔から目を反らすように反射的に制服の方に目を取られた。


…見覚えのある、ブレザーの制服。



あ、コレってあの永南高校の制服じゃないの?




ふと、思い出した。


あ、高校生ってことは、やっぱり年上だったんだ……



智花がよく永南高校のパンフレットを見ながらぼやいてたから、その制服には見覚えがある。



…ていうか、永南高校って進学校だよね……


すごい…顔だけじゃなく、頭もいいんだ……



なんとなく羨ましく思ったあたしだったが、ふと彼の左手を見た途端『あっ』と声を上げた。