『〜っ』
ーードキン。
彼に微笑まれた瞬間、何か鋭い…だけど甘い何かがあたしの心を射抜いた。
…胸が、甘く震える。
ど、どうしよう…
会ったばかりなのに、ドキドキが止まんない……
これが一目惚れってやつ?
あたし、この人に恋しちゃったの⁉︎
彼の笑顔に射抜かれたあたしの顔はきっと真っ赤になっていたんだろう。
『…顔、真っ赤。
熱でもあんの』
そう言って覗き込む彼にあたしの心臓はさらに鼓動を速める。
『なっ、なんでもっ!ありません!』
あたしは顔がさらに熱くなるのがわかったが、慌てて首を振った。
頰を撫でる秋風が気持ちいい……
ひんやりと火照った体を冷やしてくれる……

