あ、れ……? しかし、いつまで経っても衝撃は来ない。 代わりにふわり、と身体が浮き上がるような感覚と全体がほのかなぬくもりに包まれる。 あたし、生きてる…? あたしは堅く閉ざしていた目をそっと開ける。 『……大丈夫?』 …そう言ってあたしを抱えながら顔を覗き込むあなたに、あたしは間違いなく恋してしまった。