吸血ロミオ



ぐるぐると頭が回っているような錯覚に陥る。



「はあっ、はあっ」



無我夢中で走ってると、いつの間にか家の前に着いていた。



汗で額に髪が張り付いて、気持ち悪い。



うん、夢だ。夢に決まっている。



……今日は早くねよ。



……しかし、その時。