吸血ロミオ



「!」


とっさに隠れてしまう。



だって、あたしの視線の先には……


センパイと知らない三年の女子。



くるんとカールした髪と丸い大きな瞳がかわいい。


「あたしね、ずっと桜井くんのこと……」


なんて考えてると、女の子が頰をポッと赤く染めながらそう呟く。


これって告白、だよね?



いくらセンパイ以外に恋したことないあたしでも、それくらいは分かる。


……ていうかセンパイ、やっぱりモテるんだ……



理解してたとはいえ、いざ目の当たりにしてしまうと胸がチクリと痛む。


見ちゃいけなかったような場面を見てしまったような気もして、なんだか気まずい。



あんなかわいい子の告白を受けたら、センパイ、どんな気持ちなんだろ?


でも、やっぱり気になってしまって、あたしは気付かれないようにチラリと二人を見た。