吸血ロミオ



「あ、あたし、その人知ってる!

なんでも超クールな性格で告白OKしたことないらしいよ!」


「えー!そんな有名なセンパイがなんであたし達、一年のところに来るワケ?」


「さあ……それは分かんないけど」


話を聞く内になんとなく予想できていた。


そのセンパイってまさか……


「小春!あれって!忍センパイじゃないの⁉︎」


隣で智花にバシバシと背中を叩かれ、反射的に振り向く。



「……ちょっと、いい?」


……センパイ。


センパイの姿を見た途端、ドキリと心臓が跳ねた。



……どうしよう。別れ話かな……


嫌な想像が頭をよぎる。



表情から何か分かるかも、と思ったけど、彼は相変わらずのポーカーフェイスでその心の内は読み取れない。