ー病院
バタン
愛梨のお父さんが病院に到着した
廊下に硬い靴を響かせ病室に向かう
ー病室
病室には要が居座っていた
ーガラガラ
「!?」
要はドアの方に振り返った
「久しぶりだね、要くん。見ないうちに大きくなったな」
そこに現れたのは愛梨のお父さんだった
「お、お父様」
要は何も言葉が出てこなかった
「愛梨の状況はどうなんだ」
「まだ意識はもどっていません」
「そうか、君と久しぶりに話したいんだがちょっといいか」
「はい……」
2人は病院の外のベンチで話した
「君とはもう何年もはなしてないかったね」
「はい」
「仕事はどうなんだ?」
「順調です…」
「そうか、」
何度か沈黙が続いた
「愛梨が君のところに勝手ながら邪魔して悪かった。お詫びをしないとな」
「いえ、そんな事しなくても平気です。お世話になったので」

