お嬢様と7人の男子



前田くんは急にたちどまった


「どうしたの?前田くん」


「なぁ」


「ん?」

りりかは不思議そうに前田くんはを見た


「俺さやっぱりあの二人を引き離すの辞めようと思うんだけど」


「何急に…」


「あまりにもあの二人はかわいそうすぎる」


「だけど、それでいいの?前田くんは
あいりちゃんの結婚相手じゃない」

「そうだよ…だけど俺はしたくてした訳じゃない
俺にだって大切な人がいたんだよ、その人のためだったんだよ」


「そう、ならそうすればいいよ」


あっさり承諾したりりかにビックリする前田くん


「お前…あいつのこと…」


「要はあいりちゃんもお似合いだもの」


りりか目からには涙が


「……」

前田くんはただただりりかの言葉を聞いていた

「要がいなくたって…平気…グス…」

前田くんはそんなりりかを見て抱きしめた

「今だけ、お前は俺のものだ…お前が泣き止むまでずっと抱きしめてやる」


そう言って前田くんはりりかが泣き止むまで黙って抱きしめていた



人気のない道端で街灯が2人をずっと照らしていた