お嬢様と7人の男子



「なるほどねぇ。じゃあ2人が離れた理由は?」


「愛梨と約束したんだ結婚しようって。子供あるあるだろ、まぁその時は本気だったけど」

前田くんは同情していた要の話を聞いて

「それでダメだといわれたのか?」

「あぁ…」


「で、高槻の執事になったわけと」


「まぁその前にも他の場所でやっていたんだ」


「…ひとつ聞いていいか」


「なんだよ」


「実際さ、愛梨と一緒にいたいか?」


「そうしたかったよ」

「過去形?」


「今はお嬢様がいるから…」

「俺、愛梨と結婚する気ないんだよ…」


「え?何言ってんだよ」

要は驚いていた

「俺には大切な人がいるんだ…」

「だけどこれは!」

「分かってる、政略結婚。けど上手く行けば君達は結ばれるかもしれない、協力しないか?」


「…」
要は迷っていた
どっちを取るのか

愛梨をとるのか

りりかをとるのか


「答えは今じゃなくていい。考えておいて」

前田くんはそういい立ち上がりその場から去った

要は病院の待合室に1人で残っていた


今にも蛍光灯の光が消えそうだった