「落ち着いたか?」
「君は……」
要の目の前に現れたのは前田くんだった
「はいこれ」
自動販売機で買ってきたジュースを渡した
「ありがとう…」
「愛梨のお父さんが明日にはくる」
「君が連絡したのか?」
「うん 」
「なんで、愛梨と結婚しようと」
「政略結婚だよ、仕方ないさ」
「もし愛梨になんかしたら、許さないからな」
「もちろんだよ、でもあの子は可哀想だね。こんなにも君のことが好きなのに」
「愛梨の好きは違う、家族としてだよ」
「そうかなぁ…。君と愛梨のお父さん何があったんだ?」
「急だったよ、少し長くなるけど」

