「アイツ、うちらの所来そうだったよね。マジありえん」
「追いかけてこないうちに教室戻ろ」
「さやの案に賛成」
「わ、私も」
「あ、転校生って前田だけじゃないって知ってた?」
「え、そうなの!?」
「あれ、りりか知らなかったの?」
「うん」
「E組に女子が転校してきたらしいよ」
「そうなんだ」
「朝見た気がする」
「さっちゃんみたの!?」
「うん」
「どんな子だった?」
「美人だった」
転校生はもう1人いたんだ。
気になるなー
「私、トイレ行ってくる」
「じゃあ、うちら教室にいるねりりか」
「うん!」
トイレに入ろうとした時だった
前から出てきた人ととぶつかった
「痛っ。」
「痛たー…」
私は尻もちをついた
「ごめん、大丈夫?」
私は手を差し伸べた
「大丈夫だし、これぐらいひとりで立てるわ」
「ごめん…。」
「じゃあ、私、急いでるから」
「鼻、高かったなー肌白いし」
もしや、あの子が転校生かな?
美人だなー
あ、これって転校生のものかな?
口紅?
しかも高級ぽいもの
放課後、届けよう
ー放課後
「さてさて、あの子に届けないと」
「高槻ー」
「ん?」
呼んだのは黒王子だった
急に抱きついてきた
「ぇ…/////な、なにすんの!?」
「久しぶりに遊ぼーー」
「ちょっと…離れて/////」
「嫌だ。俺に逆らう気?」
あ、悪魔め…
黒王子がそっとつぶやいた
「俺らキスした仲でしょ?」
「//////////あわわわわそれは…」
身体中熱くなった
「なんちゃって、ドキッとした?」
クスリと笑う黒王子が久々で
冷や冷やした
心臓に悪いよ。
「霧島、高槻さんから離れろ。」
「あれれ、ヤキモチですかぁー?白馬くん」
「いいから、離れろ。気に食わない」
「嫌だねぇーだ。リリカは俺のモノ」
「ちょっと…余計にくっつかないでよ」
「なんで?リリカは俺のこと嫌いー?」
「嫌いじゃないけど…」
「じゃあいいんじゃん♪リリカー大好きーー」
「今日の黒王子、おかしいよ?どうしたの…?」
おでこを触ってみると
すごい熱!?
保健室連れていかないと
「白馬くん、熱があるんだけど。手伝ってくれる?」
「あ、うん」
私と白馬君は、黒王子を保健室まで運んだ

