「遅いなー、黒王子…」
ーガラッ
「あ!やっと戻っ…
『おい、高槻…今すぐ押し入れに隠れてくれ』
は?」
私は黒王子から事情を聞いた
なるほど…ハヤテくんが来てるわけね
いやいや、私が帰ればいいことだけでは?
でも無断で帰るのは最低だな
ハヤテくんのタイミングの悪さ
「それだから頼んだ!」
黒王子は、ハヤテくんのところへと戻った
「は、ハヤテ…お待たせ…」
「奏、ど、どうしたんだ?そんなに息切れして」
「いや、何でもねぇよ」
ハヤテが莉梨香がいる居間に入ろうとしたが…
「そ、そこはだめだ!」
「え、いつも…奏はここで待ってろっていうじゃないか」
「いや、今日はそういう気分じゃないんだ」
「は、はぁ…」
「テーブルで食べようじゃないか」
「う、うん…」
ハヤテと黒王子は座った
「これ、美味しそうだな!」
「ふふ、ありがとう。」
「ハヤテのっていつも美味しいよなー」
「ねぇ、奏なんか隠してるでしょ?」
「へ?なんだよ〜急に…びっくりするじゃん」
「なんか、テンションが変」
「そ、そうか?」
「奏はうそつくとき、分かりやすいからね」
「…バレてんだな」
「一体何を隠してるんだよ」
「そ、それは…」

