幼なじみはアイドルの先輩~女の子から女性へ

「飛び火?」


「阿久津君がもし劇場に関する重大案件を取締役会に提案して可決したら、杏ちゃんがどうするか最終的に決めるだろ。力を持つことはよろしくない」


「拒否権のことか?」


「阿久津君も馬鹿じゃないから、それなりに根回しするだろう。杏ちゃんも恐らくワシらを頼ってくるだろうが、組織の一員だと言うことを忘れてはいけないな」


会社の人間にとってもっともな言い分だが、桂木の腹の中での二者択一の答えはもう決まってるんだろ。


「まあ、当たらない年寄りの勘はこれぐらいだ。お前も劇場だったな」


「こう見えてスケジュール詰まってるんでな」